ゲレンデの明かりが微かな温もりを感じさせてくれた
樹氷原の近くの樹氷予備軍
突然の青空に真っ白い樹々が輝いていた
太陽が出る前はこんな凹凸には気がつかなかった
全てが凍り付いていた。厳しい環境に耐える姿に感動
再び蔵王は雪雲のベールに隠されてしまった
雪に覆われた枝の下に面白い造形を見つけ
霧氷がびっしりとついた枝振りがとっても美しかった
ひと度風が止むと、辺りは静寂に包まれた
太い幹、細い幹、それぞれが身を寄せ合う様にして寒さに耐えている様に見えた
樹林の中の樹々は幹の半分近くまで雪に埋もれていた
太い幹は冷たい風にさらされて真っ白く凍りつく
時折、太陽の光が雪雲を通り抜けて樹林を幻想的に明るくした
落葉樹には霧氷がつき、針葉樹には重たい雪がのる。そのコントラストが面白い
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日程 / 2006年1月23日~1月25日 text ・ photo / 榎元 俊介
「樹氷を撮影しに行こう!」ということで、1月23日から25日の期間で山形県の蔵王に行ってきました。 実は、今年の始めに竹内敏信事務所の先輩である写真家の秦達夫氏より「今年は雪が多いから一緒にいかない?」と誘いを受けおりまして。樹氷をナマで見たことがなかった僕は、もちろん「行きましょう!」と即答です。 ただ、不安なことがひとつふたつ……。 その不安とは、蔵王行き決定から数日後に開かれたkwendaの会合で、「あそこは遭難者が出る危険な所だよ」「今年は雪も多いし」などなど、あれやこれやと恐怖心をあおるお言葉をいただき「ヤバい? 遭難? 大丈夫かなぁ」と不安で一杯状態になってしまいました。。。 それでも、やっぱり樹氷は見たい!
23日の朝、都内の渋滞さえ目をぶればいたって快適そのものでした。 東北道をひた走り、宮城県の村田JCTで山形道に乗り換えたところで天気が急変。前もろくに見えないくらいの猛吹雪に……。 本当に見られるのか、樹氷。 僕らの車は山形蔵王ICで一般道に降り、山道を走って蔵王中央ロープウェー乗り口を目指します。 そして、蔵王に着いたのは夕方4時。東京を出発してざっと6時間です。近いようでやっぱり遠いなぁ、蔵王は。 東京からは蔵王まで約6時間。東北道は至って順調!
kwendaメンバーとは顔なじみの秦達夫氏。アラスカ、ニュージーランド、屋久島など精力的に活動してます。“こちら”でブログも開設してます
車を山の麓に預けて、いよいよ入山! まず目指すは、「樹氷の家」というスキー客用の宿です。 蔵王中央ロープウェイに乗り込み「鳥兜駅」まで登り、迎えの車で宿まで移動です。車といっても見てくれは装甲車で、ぶっ太いキャタピラで雪の上をザクザクと進んでいきます。 これが、いわゆる「雪上車」。僕たちお客はというと、背中につんだコンテナのような箱に乗り込んで運んでもらいます。 ハイウェイクルージング、ロープウェイでの空中散歩、そして雪上車どうライブを堪能して、宿に着いた頃には辺りはすっかり薄暗くなっていました。 とりあえずサクサクとチェックインを済ませ、周辺の雪景色を撮影にGo! と、いいいたいところなのですが、暗くて寒くて猛吹雪きのため、早々に切り上げました。。。 そんなわけで、樹氷の絶景を想像しながら部屋に撤退です。 吹雪がおさまれば、夜中に地蔵山頂上まで徒歩で登り、朝日を狙う予定なんですが、てこの吹雪、おさまるのか? これが、装甲車のような雪上車。頼もしいのなんのって! でも、乗り心地はこんな感じ。まともに写真が撮れません 樹氷の宿。温泉もついていて一泊6000円は破格!
蔵王中央ロープウェイ。蔵王にはロープウェイが3つあって、麓から出ている左にあるロープウェイが中央ロープウェイ。麓から山頂に行くには、右にあるのが蔵王ロープウェイ山麓線と山頂線の2本を乗り継ぎます 冬山ですからね。このとおり、防寒もバッチリです 食いまくる準備万端の秦さん。「樹氷の宿」の食事は超豪勢でした!
明けて24日。早朝の地蔵山登山は残念なことに猛吹雪のため断念しました。ゆっくり朝食を済ませてからの出発です。 天候は相変わらずの吹雪きでしたが、とりあえずリフトとロープウェイを乗り継いで、樹氷群が見られる地蔵山頂上を目指します。 こんな感じでリフトに乗って、降りてからしばらく歩いて 蔵王ロープウェイ山頂線に乗り継いで山頂に向かいます! 途中、スキーコースを歩いていると突然空が明るくなるではありませんか。見るみるうちに雲が薄くなり、澄み渡った青空が! 蔵王に来てから初めて見る晴れ間で、ちょっと興奮気味にカメラを構えて撮影開始。 ところが、フレーミングを決めて間もなく、またしても怪しげな色をした雲が頭上に覆い始めます。ほんの30秒の出来事でした。やっぱり山の天候は変わりやすいですねぇ 突然の太陽の出現。辺りの樹々が姿を現わしました!
地蔵山山頂には、本当にお地蔵さんがあります。首しか見えませんが、ちゃんと全身あるんですよ、雪の下に!
「何じゃこりゃぁ~」 地蔵山山頂に到着した僕らを出迎えたのは、樹氷どころか何にも見えない猛吹雪の世界。先程のつかの間の青空なんて、微塵も感じられません。。。 休憩所でしばらく天気が回復するのを待ってみたのですが、回復するどころか悪化する一方です。 せっかく登って来たのに残念なのですが、諦めて猛吹雪の中歩いて下山することにしました。 といっても、ただ歩いて下るだけというのはもったいないので、猛吹雪の中での雪上訓練なるものを体験してみようかと。 秦氏いわく、樹氷の根元は空洞になっていることが多く、かまくらのようで思いのほか暖かいらしいのです。 ここが暖かいんだよ~、と秦氏
半信半疑で、とりあえず根元を掘り返してみることに。先輩のいうことですからね、無視はできません! しかし、これが以外と重労働。サラサラの粉雪を穴の中からかき出すのがかなり大変でした。 数十分粉雪と格闘し、やっとひと一人が横になれる穴の完成です。 で、寝てみると……。今度来るときはビバークでもいいかなぁ? やっと掘った穴。オぉ~、これなら寝れるかも
今回新調したスノーシュー。要は、西洋のカンジキのことです。これで新雪でもバッチリ歩き回れます。どこまででも行ってやる~!
25日、最終日。相変わらずの吹雪のため、早朝撮影は断念! この日は昼過ぎには山を下りる予定で計画を立てました。といっても、時間的にも天候的にも樹氷を狙うのは厳しいだろうという判断の元、宿周辺の林で雪景色を撮影することに。 「こうなったら、徹底的に雪景色を撮りまくるぞ~!」と気合いを入れ直し、雪深い林の中にまで足を踏み入れることにしました。 樹氷は見れなくとも、一面雪と氷に覆われた樹林は素晴らしかった! こんな素晴らしい雪景色だけでも見れたことに感謝感謝 こうなったら、時間のある限り撮りまくるのみ! こっちで撮影したと思ったら あっちも撮影! そして、下山はやはり激揺れをともなう装甲車(雪上車)。中央ロープウェーの鳥兜駅まで送り届けてもらいました。 と、そのとき突然陽が射し、見る見るうちに青空が広がり、山の輪郭がクッキリと浮かび上がり、山肌の樹木には霧氷が輝き、もう最高! もしかして、蔵王からの最後のプレゼントかな? ありがと~ 帰りもやっぱり雪上車! 最後の最後に、光り輝く光景が……
「榎元、いい写真とれたか? 俺は撮れたぜ!」といったかどうかは定かではありませんが、蔵王にご満悦の秦さんでした